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鳥浜酒造

万人が好む酒ではないことは分かっている。しかし、この酒こそが我ら鳥浜の酒なのだ。

歴史

「我らの酒」をつくろう。

大正9年4月、三方鳥浜(現・若狭町鳥浜)の地で、「我らの酒をつくろう」と男たちが集いました。 初代鳥浜酒造蔵元・小堀彦五郎、加藤美太郎、宇野久兵衛、増井勘右衛門、村松善四郎、小堀善七、千田勝次郎が発起人となり、加えて地元住民50余名が株主となって鳥浜酒造(株)が設立されました。現在も株主は親から子へ、子から孫へと受け継がれています。

酒は、甘口。

三方鳥浜地域は、縄文の里として知られており、古くから三方五湖の恩恵を受けてきました。特に食において、湖からもたらされる鯉やうなぎは、この土地で暮らす人々の生活に欠かせない食材です。先人の代からそれらを濃い味付けで食してきた地元の人々は、その味付けに負けないしっかりとした甘口の酒を求めていました。三方(現・若狭町三方)の伝統料理には、甘口の酒がぴたりとよく合うのです。おのずと鳥浜酒造の酒の味は決まりました。
時代は移り、食の好みが変わった現代においても、地元の人々は頑固なまでに「甘口の酒を好む」故に、鳥浜酒造は「甘口の酒を醸す」。淡麗辛口を好む人々には、鳥浜酒造の酒が好まれないことは分かっています。しかし、鳥浜酒造は頑ななまでに、甘口の酒づくりにこだわり続けます。分かってくれる人に飲んでいただければ良いのです。その根底には「三方人気質」があるのかもしれません。何より、鳥浜酒造はこの三方(現・若狭町三方)地域を、ここに住む人々を愛しているから、酒を醸し続けるのです。

鳥浜酒造(株) 醸造技術者 堤 博之

五代目小堀彦五郎(安彦)  堤 博之昭和41年 福岡県に生まれる。
20代で単身フランスに渡り、ブルゴーニュの家族経営小規模ワイナリーでワイン醸造を学ぶ。帰国後山梨でワイン醸造の技術を磨き、その後北部九州初の地ビール醸造者となる。
さまざまな醸造に出会ったことで清酒の魅力に惹かれ、新潟に移り住んで清酒醸造に従事。
「酒造りを初めから最後まで自分の手で」という思いと鳥浜酒造の不器用さに惹かれ、三方(現・若狭町)に移住、鳥浜酒造で醸造をはじめる。
現在は鳥浜酒造五代目小堀彦五郎(安彦)と二人三脚で、酒造りをおこなっている。
年間200石ほどの生産量だが、量産より品質を上げることはもちろん、地元の風土にあった特徴ある酒を目指す。
今後は田植えから刈り取りまで目の届く、若狭町産の米で特色ある清酒醸造を計画しています。

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